イタリアにはじめて来た時、パンの硬さに驚いた。日本の食パンになれ、硬いと言ってもフランスパンを知っているぐらいだった。
こっちのパン、周りが硬い。
そして、地域によって硬さと味がまるっきり違う。
相対的なもので言えば、初めて食べたタルクイニアというところのパンを基準に考えると、北に行くに従って、パンの味が薄く、硬さも柔らかめに向かっているように思う。
ここナポリ、ソンマのパンは、硬めで、モチモチで、少し塩分強めのような感じがする。パンの皮は厚めで、硬め。でも中は柔らかい。
パン屋に行っても、だいたい、1キロか500gの2種類のパンが置いてある。値段は1キロのパンで1.5ユーロ前後。
パンはぶっとく平べったい形をしていて、ビアンコと呼ばれる精製され小麦を使うものと、ミストと呼ばれる精白されきれない状態の小麦を使うものとがある。
去年ぐらいまでは、ビアンコが良かったが、より小麦の香りと味が楽しめるミストの方が、今年は気に入っている。